今回ロルファーとしての認定をうけてから初めての、日本ロルフィング協会主催の講座、『構造の発達へのバイオダイナミックアプローチ発生学のイントロダクション』を受けてきました。
胎生学ときいて興味を持ったのは、昔読んだ本、解剖学者の三木成夫氏の著書、『内臓とこころ』『胎児の世界』を読んでどっぷりハマり、生命の進化とか細胞のもっている記憶などに想いを馳せることがしばしばあったから。
思えば、ロルフィングトレーニング、フェーズ2最期のグループプレゼンテーション、『Tonic Functionについて』の中でも、進化の過程を体現したいと思ってプレゼンをしました。
今回の講座では、ロルファーである講師のカーニーがまず話したのは個体発生的な発達(ontogenetic development)と系統発生的進化(phylogenetic evolutionary development)との違いを混同しないように気をつけてね!ということ。
系統発生的進化への興味から入った私は完全に混同するところでした。
というか混同してました…
そんな手探りの状態の私でも興味深く、今回は発生学のイントロダクションということで、個体発生の基本原理を中心に、お話を聞くことが出来ました。
カーニーが「これは発生学と託けて、倫理学のクラスです」と冗談で言ってたように、私はまるで物語を聞いているかのようにドラマチックで迫力のある講義に、食い入るように耳を傾け、最後には圧倒されて自分自身を見つめなおすきっかけをもらったような体験になりました。
この学問の底知れぬ奥深さに改めて感動し、参加者の皆さんを含むカーニーの知識と勇敢さに尊敬しつつ今回の二日間の講義は終わりました。
最近なにかと話題のエピジェネティクスepigeneticについても、 大雑把に環境因子がだいじなんだな…としか思ってなかったけど、カーニーの説明によって、新たな切り口で遺伝子のニュアンスを理解できました。
最後に
Rolfing is the question, Organism is the answer, more specific question, more precise answer.
と言ってたのがとても印象的でした。